相談すること

「相談」は正しい決定に到達するための第一要件です。十分な熟考、また適切な相談がなされずに至った決定は結果的に無に終わることも多くあります。自分自身のみに頼りきり、他者と断絶し他人の意見を顧慮しない人々は、たとえ天才であったとしても、他者との意見交換を行う人々よりは間違いを犯す相当のリスクを負っていることになります。

「相談」はまた、良い結果を獲得するための第一条件でもあります。友人や成功を祈ってくれる他者の意見に耳を傾けることは過ちを回避する重要な手段なのです。

予期される成り行きや結末についての十分な考慮や準備がなされずに仕事に取り掛かったために、わずかな進展もせず、逆にそれを請け負った人々の信頼が損なわれた例が過去にいくつもあります。また、気まぐれな思いつきのもとに何かに着手し、その後独りよがりな考えによる進行計画に則って物事を進めようとすれば、目的に達するまでに無用な遠回りを数多く経なければならなかったり、迷子になることもあります。

賢明な人々は、誰に相談すれば良いか、また得られた意見からいかに有益な情報を抽出するかについて知っています。そのような人々とは快適に共同作業を行うことができます。一方で、思いやりや思慮に欠け、己の知識や能力に対する自信過剰に陥っているがゆえに他者を威圧して己の意見を強要する人々もいます。共に働かなければならない人々にとってはどんな場合でも耐え難い人物であることに違いありません。

何かしら任務に取り掛かる際には、個々人の責任の所在を明らかにするためにも関係者に相談するのがよいでしょう。そうすれば将来的に何か問題が起きたとしても、その問題に直接関わりのある人物だけが責任を負わされることになります。提案にあがっている計画から予想される帰結について、経験豊富な人々と事前に協議しなければ、結果として痛恨と遺憾の念に終わるでしょう。

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