騎士道精神と定義されるフトゥッワは、寛容、寛大、慎み深さ、貞節、信頼、誠実、慈悲深さ、知識、謙虚、敬虔さなどという様々な美徳の合わさったものと言えるでしょう。これは信仰の深い人の持つ性質であると同時に、アッラーへの道における状態の一つであり、生来の性質とは別に、利他精神や他人を助けることを自分の性質とした人を意味します。これは善行の重要で不可欠な側面であり、人間らしさの重要な側面でもあります。 ファタ(若者)という言葉から派生して、フトゥッワは、すべての悪に対して反抗することや、アッラーの誠実なしもべであるために努力することの象徴となっています。 『われはかれらの物語の真実をあなたに語ろう。かれらは主を信じる青年であったから、われはなお一層かれらを導いた。われはかれらの心を引き立て、かれらは起き上がった時言った。「わたしたちの主は、天と地のEQ (あるじ),主)である。わたしたちは、かれを差し置いて如何なる神にも祈らない。(もしそうしたら)本当に無法なことを口にすることにもなる。」(聖クルアーン洞窟章18:13-14)』この節はそれをよく表しているでしょう。 |