かぐわしい香りで息づく色とりどりの花々、暖かさに誘われめぐりまわる鳥や虫たち・・・
木々は空へと聳え立ち、風たちは木々を抱擁しながら通りすぎ、風たちの旋律にあわせ、万物は踊りとびまわる。
季節はめぐり、気がつくと春、薔薇のつぼみが開き、ナイチンゲールがさえずり、あたり一面チューリップの花園。
死さえ希望で微笑むこの場所で、春は天国の周りの透き通るような薄いカーテン。
このカーテンをくぐりぬけ魂は永遠(なるもの)と結ばれ、この地で人は全霊、来世のものとなる。