離婚

離婚とは、人が婚姻という状態から抜け、自らを、結びつきのない状態にする行為です。まれにそれは人を楽にし、気持ちを休ませるもののように見えることがあります。しかし多くの場合、それは不安定さや貧窮を伴うものとなるのです。

離婚は宗教的観点からは、罪でも善行でもない行為のうちで最も好ましくないもの、とされています。しかし、その承認や許可が好ましくないものであると同様に、それが禁じられることも不自然で、不適当なことです。

離婚をせざるを得ない状況に対し見て見ぬふりをしてしまうのは、人の本質やその特徴を知らずにいることから生じるものです。結婚する人が皆、互いにうまくやっていけると期待することは、皆が等しく同じ性質を持ち、同じ気質であり、同じ性格であると想像してしまう、ある種の鈍感さを示しているのです。

自分勝手な離婚は、離婚する人にとって後悔の源であり、離婚された人にとっては権利の侵害であり、家族にとっても大変な不安定さをもたらすものとなります。時には生涯を通して血の流れるような痛み、苦しみが続くのです。

離婚が病んでいる器官への内科的特効薬だとすれば、結婚が十分な考慮のもとで行なわれること、しっかりとした条件のもとで結ばれることは衛生上の注意深さと見なすことができるでしょう。だから離婚によって家族を傷つけ、あるいは離婚をやめて心を苦しめる前に、まず結婚が調和に関する細心の注意のもとに行なわれることが大切であり、将来においてもこの調和を保証するであろう条件に関して譲歩せずにいることが必要なのです。

ある世界では、離婚を禁止し、あるいは到底可能ではない条件をつけることにより、一緒に生きることを考えられなくなっている人々を無理やりくっつけようとしてきました。またある世界では、女性を、いつでも思うままにめとったり、放棄したりできるもの、というような見方で捉え、もの扱いしてきました。一方は男性にとっての苦痛であり、もう一方は女性を人間扱いしていないという状況を示すものに他ならないのです。

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